「ヤンキーのガニ股」はどう治すか?vol.68


どうも、山本です。


先週のプチセミナーでお話した姿勢について。姿勢の変化は単純なものではなく説明しきれなかったので補足的なお話をしたいと思います。


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▼ヒトの動作36
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姿勢の調整に関わるものとして「ボディイメージ」というお話をしたと思います。「自分のからだをどれだけ認識していて、どれだけ思うように操作できるか」という能力です。


これに関連して、子どもが身につけておきたい「36の動作」というものがあります。



これらは「子どもが身につけるべき」と説明されることが多いですが、日常生活で体を動かさない「大人こそ」身につけた方が良いと僕は思います。(画像が小さくて見えるかな?)この中で昨日はいくつの動作をやりましたか?きっと5個程度の方が大半だと思います。


こうして体を動かす機会が減るほどに「自分のからだを自分のもの」として認識する能力が乏しくなり、ボディーイメージがぼやけてくるのです。限られた動作しかやらない日常生活だからこそ、意図してからだを動かす時間を作ることが大切だと思います。ジムに来る以外の日でも積極的にからだを動かす時間を作ってみましょう。


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▼ヤンキーのガニ股を治すには?
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姿勢や歩き方を決める他の要因として「動きに対する認識」があります。内股のヤンキーっていないですよね?ヤンキーはガニ股で、足や肩幅を広げてオラオラ歩く。

教科書的には、ガニ股は「お尻の筋肉が固く、内ももの筋肉が弱い」と習います。だから、お尻のストレッチをして、内ももを鍛えることが推奨されるわけです。では、ヤンキーがそのエクササイズをすることでガニ股が改善されるでしょうか??


きっと改善しないと思います。ヤンキーがなぜガニ股で歩くかと言えば「足や肩幅を開き専有面積を広げることで自分のからだを大きく見せたい。どうだ!強そうだろ?」とか「俺はこんなに無駄な動が多い歩き方でも疲れないほど体力があるぜ。凄いだろ?」という非常にオス的なアピール活動としてやっているわけです。まるで飾り羽を広げてメスにアピールするクジャクのように。


ヤンキーは「強そうに見える」という認識のもとでガニ股歩きをやっているわけだから、もともとお尻の筋肉が固いわけでも、内ももの筋肉が弱いわけでもないのです。「その認識」がガニ股を作り、それが固定化されて習慣化することで関節の可動域や筋力のバランスが変わっていきます。つまり、ヤンキーのガニ股を改善させるためには「ヤンキーという行為をやめさせる」が正解で、根本的な動作に対する認識を変えない限りは、いくらエクササイズをやっても改善しないということです。


どうですかこの話?面白くないですか??(面白いと思うのは僕だけ??)


似たような話に「環境適応」があります。人間の姿勢や動作は「課されている課題や環境」に対して、最も効率的なものが作り出されます。例えば、机やいす、パソコンの高さなど。



デスクワークで「猫背や巻き肩」になってしまう人は多いでしょう。では、その姿勢を取っている理由は何なんだ?と考えます。上写真のようにパソコンの位置が低いことが原因で、スタンドを使って高さを変えるだけで猫背は改善されますね。


猫背だから「背骨を反らすストレッチ」も良いですが、根本原因はパソコンの位置が低いことなので、そこにアプローチすることが正解です。こんな感じで、どこに原因があるのか?どこを変えれば改善するのか?を考えていくと、きっと解決策が見えてくると思います。


姿勢の悪さやどこかに痛みのある方は、一度自分の「ボディイメージ」「動作に対する認識」「環境適応」について考えてみるとよいでしょう。


では、来週もよろしくお願いいたします!



夜中に物音がすると思ったら、カブトムシが羽化していました😆

3分で読める ”からだ作りの羅針盤”

スモールジムBodyCompass神戸湊川。山本が ”からだをより良く” をテーマに語るブログです♪

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