こんなに良い仕事はない vol.59
どうも、山本です。
遅ればせながら「筋肉革命95」を読み終えました。
本書は、スモールジム本部の社外取締役でもある酒向正春先生の新刊です。簡単に内容をまとめると「95歳でも非介護」を目指し、元気に生きるために50歳を過ぎたらみんな「脳と筋肉」を鍛えましょう!というもの。
酒向先生は、先般お亡くなりになった長嶋茂雄さんのリハビリを担当したことでも有名で、日経新聞に追悼コメントが掲載されていました。
本はジムの本棚に置いておくので、内容が気になる方はぜひお読みください!
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▼こんなに良い仕事はない!
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本書の詳細はさておき、終章にこんな一文がありました。
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身体が弱い時や健康でない時に「病気があれば」医者が治療してくれます。しかし、「病気でなく」身体が弱く不健康な時は医者は治療してくれません。医者が治療してくれるのは病気だけです。人間力を治療してくれる医者は極めてまれです。(中略)では、人間力を回復させてくれる職業は何でしょうか?それはセラピストやインストラクター(トレーナー)だと思います。
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これは(手前味噌ですが)本書を読む前から僕もずっとそう思っていたことです。
お医者さんは病気は治してくれる。病気になった時は病院へ行けば相談に乗ってくれる。でも、普段の健康状態のことや病気にならない方法は教えてくれない。じゃあ、それは誰が教えてくれるのか?誰に相談すれば良いのか?そう考えた時にそれに該当する職業が見当たらないのです。
トレーナーの世間的なイメージは、きっと「ダイエットや筋トレを教える人」だと思います。でも、僕の目指すトレーナー像はそうではありません。医者が病気を治してくれる「治療家」なら、トレーナーは病気にならないようにする「予防家」です。
人生100年時代。医学の進歩や衛生環境の改善、食生活の発展により人類の平均寿命は長くなりました。この70年ほどだけ見ても20年は伸びています。
江戸時代の平均寿命は30~40歳程度と言われているので(乳幼児の死亡率の高さもあるが・・)そこから考えると2倍以上。長生きになったメリットが多い反面、今までになかった病気や不調も増えてきたのも現実です。
そもそも、ヒトのからだはこんなに長く生きるように設計されていないと思います。例えば、膝の軟骨だって4㎜しかないしこれを100年保つことは難しいでしょう。。
そこで必要になるのが「予防」という考え方です。将来ほぼ100%の人が病気や介護になることが確実です。確実に迫ってくる将来を知りながら、そこに向けて予防する人はまだまだ少ない状況ですが、今後益々必要性が増すと思います。
この予防を誰が教えるのか?それは他ならぬ僕たちトレーナーの仕事です。日本の病院は民間経営が多いので、現実問題として経営を成り立たせる必要があります。予防を広めることで患者さんが減ってしまえば経営が成り立たないので、お医者さんが予防を拡げることは現実的にないでしょう。(最近は、新しい病気や薬を作り出し経営のために意図的に患者さんを増やしているという話も聞く・・)
だれしも、人生最後まで自分の脚で歩き元気に過ごしたいと考えていると思います。そのためには予防が欠かせないし、今後の日本社会にとって欠かせないのがトレーナーの存在だと思います。
そんな社会課題を解決できるトレーナーの仕事が僕は大好きだし誇りに思っています。こんな良い仕事は他を見てもそう多くはないでしょう。自分のからだとは死ぬまで一生を共にするわけだし、皆さまのそんな大切なからだをより良く導くことに責任とやりがいを感じながら日々仕事に取り組んでおります。
そのためにはもっと勉強しないといけないし、もっと人として成長しなけらばいけません。課題はたくさんあるけれど、それもまた楽しい。僕は予防家として引き続き皆さまの健康づくりをサポートしたいと思います!
では、来週もよろしくお願いいたします!
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