現代に足りないもの vol.49
どうも、山本です。
先週は、日本人の「座り時間」が世界で最も長いというお話をしました。読んでいただけましたか?
その結果として(全てではないものの)「腰痛」になる方が多いというお話だった思います。今日は、その続きのお話です。
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▼機能構造に合っていない
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日本人の2800万人以上が腰痛を感じていて、40~60歳の2人に1人が腰痛持ち。その要因の一つが座り過ぎですが、それをもう少し抽象的に表現すると「ヒトの身体構造に合っていないライフスタイルを送っていること」だと思います。
ヒトのからだは進化の過程で変化してきました。生物の身体構造は「ライフスタイル(生き方)」によって様々で、魚には魚の、爬虫類には爬虫類の、牛には牛の、鳥には鳥の・・それぞれの生き方によった姿形があります。
特に「ロコモーション(移動能力)」によって身体構造が変化していて、ヒトの身体構造の最大の特徴は「長時間の移動」に長けていること。その一因が「長いアキレス腱」があることで、その昔はマンモスを長時間追いかけ回し、マンモスが疲れ果てたところを仕留めていたんだとか。人間がフルマラソンのような長時間の移動が得意なのもそのためです。(チーターはスピードは速いが長距離移動は苦手)
しかし、現代のライフスタイルはどうでしょうか?ヒトは移動能力に長けているはずなのに「自転車・車・バイク・電動キックボード・電車・新幹線・飛行機・モノレール・船・エレベーター・エスカレーター・動く歩道...」これでもかと言うほどに移動を楽にする方法が発明されて・・ややもすると一歩も歩かなくとも長距離移動が出来る時代になりました。中には1日の歩数が100歩くらいと言う人もいるのでは??
人間は「移動をいかに楽にするか?」を考えていて、その流れはもう止めることはできません。数年後には車も空を飛ぶんですか??
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▼現代に足りないもの
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移動手段を楽にしてきた結果、得られた?ものは「弱ったからだ」だと思います。昔は、マンモスを追いかけ、その後は農耕を発明し重い穀物を担いでいた日本人。今からほんの250年ほど前の江戸時代では女性でも60㎏ほどの米俵を軽々と担いでいたと言われています。(全員ではないと思うが)
担げる自信ありますか?
現代では長く椅子に座り続け、便利な移動器具を使う生活となったため、自分の背骨すら支えることすら困難になっていて・・俗にいう「体幹」の筋肉は衰える一方です。日常生活を送るだけでは体幹筋はもちろんのこと、全身の筋肉を使う機会が激減しています。
人間が獲得してきた機能構造とかけ離れた生活をしていることこそに、現代人が抱える多くの不調があると思います。何でも使い方を間違えると故障しますね?まさに今、僕たち現代人は「ヒトのからだ」の使い方を間違えているのだと思います。
だからと言って、昔のようなライフスタイルに変えることは現実的ではありません。だから、時間を作って「からだを動かすこと」「負荷をかけること」が大切だと思います。
長々とお話してきましが・・現代の世の中には「負荷」が足りない。肉体的な負荷も精神的な負荷も全く足りていない。(最近は特に精神的な負荷が足りてなくて激弱な若者が多い気がする。若者だけでもない?)
すぐに楽をしたがる。きついことをやらなくなる。それではからだも心も弱って当然です。そうではなくて「適度な負荷」をかけること。つまり「筋トレ」です。
こんな本がありますが(中身は読んでいない)冗談半分なタイトルだと思いますが、あながち間違いではないでしょう。とにかく負荷をかけ続けること。「一生自分の足で・自分のからだで」生き抜くことが出来るからだを作ることが大切だと思います。
現代に足りないものは負荷。これは社会問題だと思うし、僕はそれを解決する一助となるべく引き続き皆さんに負荷をかけていきたいと思います(笑)
では、来週もよろしくお願いいたします!!
昨日からユニフォームデビューの息子。「ベルトが固くて外しにくい!」と朝から不機嫌をこじらせて泣きながら練習に向かいました(笑)
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