フィットネスクラブは何屋なのか? vol.29
どうも、山本です。
Amazonで注文していたアイテムがようやく到着👍僕は子どもの頃から工作やプラモデルが大嫌いで全くワクワクせず。。組み立て系がとても苦手です。
適当に書かれた説明書と格闘し1時間ほどで無事に完成しました。
物干し竿ではございません(笑)僕の個人的な趣味で使う筋トレアイテムですが、やってみたい方は一緒にやりましょう💪
さて、話は変わって。今日は「フィットネスクラブは何屋なのか?」というお話をしたいと思います。
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▼ボクササイズは何のため・・
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僕は、新卒から10年ほどフィットネスクラブで働いていましたが、嫌で嫌で仕方ない仕事がありました。それがボクササイズのグループ指導です。
↑ こんなやつ
大勢の前で大声をあげて盛り上げるのが苦手と言うのもありますが「何のためにやっているのか?」が全く分からず・・いつもやりながら「なんで俺はこんなことやってるんだ?」と頭の中で考えていたように思います。
少し前のプチセミナーでお話した、人間に必要な体力要素。7つの行動体力(筋力・瞬発力・持久力・バランス能力・柔軟性・敏捷性・巧緻性)のうちで最も優先的に高めた方が良いのが「柔軟性」です。次いで筋力、バランス能力、巧緻性・・と続きます。
では、ボクササイズで鍛えられる能力はどれでしょうか?いろんな動きをするので様々鍛えられますが、主には「全身持久力(心肺機能)」です。
では、日常生活で「息が上がること・息切れすること」はありますか?きっと多くの方がないと思います。ということは、全身持久力(心肺機能)は、日常生活ではあまり必要がないということです。それなのに、なぜ必死になってボクササイズをやるのか・・もっと他に優先して鍛えるべき要素があるでしょ。。僕が指導したいのはこれじゃないし、他の仕事させてくれないかな。。といつも思っていたように思います。(会社の業務の一部だったのやらざるを得なかった)
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▼運動で痩せるのか?
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1レッスン45~60分、跳んだり跳ねたりかなりハードな運動を行います。「じゃあ、痩せるじゃないの!?」と思う方も多いでしょう。でも、そんなこともありません。
60分のボクササイズをして消費するカロリーはせいぜい「300~500kcal」ほど。体脂肪を1㎏減らすために必要な消費カロリーが7,200kcalだから単純計算で「14~24回で―1㎏」です。体感ではスモールジムのレッスンの10倍ほどハードだと思います。それを20回ほどやってやっと―1㎏。。
仮に食事を1食抜けば(抜くのは良くないけど)500~1,000kcalはマイナスになるので、その方がよほど楽に痩せることができますね。
運動を必死にやっても多くの方が想像している以上に痩せないのです。現に僕は7年ほど週3回やっていましたが1㎏も痩せていません(笑)
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▼関節に負担しかない
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先週のブログは読んでいただけましたか?
過剰な運動が「膝の軟骨の消耗を早める」というお話だったと思います。ボクササイズは相当に過剰な運動で。。60分間跳んだり跳ねたりを繰り返します。
↑ こんなジャンプも頻繁に。。
確実に膝や腰を痛めそうですが・・僕は「週3回×7年間」やった結果、5年目くらいから左膝の調子が悪くなり病院へ。MRIの結果「半月板の一部が損傷」していて、今でも膝を曲げたら痛いしあぐらをかくことが出来ません😇
熱心に参加されていた方ほど「膝や腰が痛い」と仰っていて、サポーターを巻いてでも参加している人も多く「一体、何のためにやってるんだ??」と疑問は増すばかり。。7年目くらいにマネージャーに懇願してボクササイズ指導は辞めさせてもらいました。
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▼情熱はあるのか?
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そんなこんなで、フィットネスクラブは一体何を提供しているのか?何屋なのか?
「優先順位の低い体力要素」「からだを痛める過剰な運動」「痩せることもない」その他いろんな観点から考えても、提供している商品が ”からだをより良くすること” からかけ離れているのです。もちろん「楽しさや爽快感」はあると思います。運動が趣味でからだを動かすことが好きな方にとっては、最高のストレス発散になると思いますがそれはそれ。僕がやりたいこととは違っていました。
ある時、ボクササイズに参加されているお客さんに「山本くんは仕事への情熱が足りないよね」と言われたことがありました。「この人何言ってんの!?」と思いましたが・・確かにボクササイズに対する情熱はなかったので(笑)その通りだと思います。
ただ、その方はボクササイズ指導をする僕に対してそう仰いましたが「いつか絶対自分のやりたいジムを作るぞ🔥」と思い、誰よりも情熱を持って仕事をしていた自負があるので、ちょっと納得がいかず今でもこの事を覚えているのです。
今は、指導する全ての内容に意味があって "からだをより良くすること” に集中した環境を作ることができました。この仕事に情熱しかないし、従来のフィットネスクラブとは全く違った価値観で商品を提供するジムであり続けたいと思います。
もう少しお話したいことがありますが、すでに長くなったので続きは次回に(予定)したいと思います。
では、最後までお付き合いくださりありがとございました!来週もよろしくお願いいたします!
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